本日は、車検におけるタイヤ交換の必要性について、皆様の疑問にお答えしていきます。
車検の時期が近づくと、「タイヤ、そろそろ交換かな…?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。タイヤの状態によっては、車検に通らないだけでなく、安全な走行にも支障をきたす可能性があります。今回は、車検に通るタイヤと通らないタイヤの境界線を、プロの視点から詳しく解説します。
タイヤの溝の深さ、これが車検の合否を分ける!
お客様:「タイヤの溝って、どれくらいあれば車検に通るんですか?」
整備士:「法律で定められている最低限の溝の深さは1.6mmです。ただ、現場では1.6mmギリギリだと、次の車検までもたない可能性が高いので、3mm以下になったら交換をおすすめしています。」
検査員:「法令上は、スリップサインが露出していると車検不合格となります。スリップサインは、溝の深さが1.6mmになったことを示すサインです。」
タイヤの溝の深さは、車検における重要なチェックポイントです。溝が浅いと、雨の日の排水性が低下し、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水が入り込み、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象のことです。
タイヤの溝の深さは、タイヤに刻印されているスリップサインで確認できます。スリップサインが露出している場合は、車検に通らないだけでなく、安全のためにも速やかにタイヤ交換を行いましょう。
2026年最新情報:OBD車検との関係
お客様:「OBD車検ってタイヤと関係あるんですか?」
整備士:「直接的な関係はありませんが、タイヤの状態が悪いと、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などの電子制御装置が正常に作動しない可能性があります。OBD車検は、これらの装置の作動状況をチェックするので、間接的に影響があると言えます。」
検査員:「OBD車検は、車両に搭載されたコンピュータのエラーコードを読み取る検査です。タイヤの空気圧センサーの異常なども検出される可能性があります。」
2024年10月から段階的に導入されているOBD車検(車載式故障診断装置による車検)は、タイヤの状態が電子制御装置に影響を与える可能性があるという点で、間接的に関係してきます。例えば、タイヤの空気圧センサーが故障している場合、OBD車検でエラーコードが検出される可能性があります。
タイヤの種類と状態、見落としがちなポイント
お客様:「スタッドレスタイヤで車検って通りますか?」
整備士:「溝がしっかり残っていれば通りますが、夏タイヤに比べてゴムが柔らかいので、走行性能が劣る場合があります。安全性を考えると、シーズンに合わせたタイヤを使用することをおすすめします。」
検査員:「法令上、タイヤの種類に制限はありません。ただし、指定された速度記号やロードインデックスを満たしている必要があります。」
タイヤの種類(夏タイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤなど)や状態も、車検の合否に影響を与えることがあります。
- ひび割れや亀裂: タイヤの表面にひび割れや亀裂がある場合、強度が低下している可能性があります。
- 偏摩耗: タイヤの一部だけが異常に摩耗している場合、アライメントのずれや空気圧不足が考えられます。
- 異物の刺さり: タイヤに釘やガラスなどの異物が刺さっている場合、パンクの原因になる可能性があります。
これらの状態が見られる場合は、車検に通らないだけでなく、走行中にバーストする危険性もあるため、早めの点検・交換が必要です。
特定整備との関連
お客様:「特定整備って、タイヤ交換も含まれるんですか?」
整備士:「タイヤ交換自体は含まれませんが、タイヤを取り外して行うブレーキ周りの整備は特定整備に該当する場合があります。例えば、ブレーキパッドの交換やブレーキホースの交換などです。」
検査員:「特定整備は、自動運転技術などの高度化に対応するための整備区分です。カメラやセンサーの調整、自動ブレーキの調整などが該当します。」
特定整備とは、自動ブレーキなどの先進安全技術に関わる整備のことです。タイヤ交換自体は特定整備には該当しませんが、タイヤを取り外して行うブレーキ周りの整備は特定整備に該当する場合があります。特定整備を行う場合は、認証を受けた整備工場で行う必要があります。
新技術とタイヤ:空気圧モニタリングシステム(TPMS)
お客様:「最近の車には、タイヤの空気圧を教えてくれる機能が付いていますが、車検に関係ありますか?」
整備士:「空気圧モニタリングシステム(TPMS)が装着されている場合、システムが正常に作動しているかどうかも車検でチェックされます。ランプが点灯している場合は、点検が必要です。」
検査員:「TPMSの義務化はまだされていませんが、今後、法規制が強化される可能性もあります。」
最近の車には、タイヤの空気圧をモニタリングするシステム(TPMS)が搭載されている場合があります。TPMSは、タイヤの空気圧が異常に低下した場合に警告を発し、安全な走行をサポートします。
TPMSが装着されている場合、車検ではシステムが正常に作動しているかどうかもチェックされます。TPMSの警告灯が点灯している場合は、空気圧を調整するか、センサーの故障を修理する必要があります。
まとめ:車検前にタイヤの状態をしっかりチェック!
車検におけるタイヤのチェックポイントは、溝の深さだけでなく、ひび割れや偏摩耗、異物の刺さりなど、多岐にわたります。ご自身のタイヤの状態に不安がある場合は、車検前に専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
当店では、お客様のタイヤの状態を丁寧にチェックし、車検に通るかどうかだけでなく、安全な走行をサポートするためのアドバイスも行っております。
